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• Torino
• 1939
• No.1385

【製作者について】

ヱヴァジオ・エミリオ・グエッラ（1875-1956） はイタリアのトリノにて活躍した楽器職人。グエッラは当初バイオリニストであったが早くから制作方面の才能も発揮し、カルロ・ジュゼッペ・オドーネやロマーノ・マレンゴ・リナルディから指導を受けた。依頼された楽器では様々なバリエーションのモデルを製作したが、彼の個人的な制作スタイルはロッカやガダニーニのモデルに影響を受けている。細部までこだわられたデティールと朱色のニスをメインとしたきめ細やかなスタイルは、トリノで最も優れた２０世紀の製作者の一人として名声を博している。

【スタッフの試奏レビュー】

グエッラの細部まで丁寧に仕上げられたスタイルは、音にもしっかりと反映さている。力強くありながらも感情の奥底にある機微の部分も満遍なく表現できる点は、名器である由来を証明している。４本の弦のバランスは素晴らしく、倍音も美しい余韻を持ってしっかりとした響きとなっている。力強く引き込んでも音の美しさを損なうことなく、艶やかさと芯のある音色が見事に両立した一挺。（担当；中島）

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