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• Bologna
• 1978
• No.9554

【製作者について】

ガエタノの珠玉の息子シーザー・ポラストリ（1925-1998）は外科医として働きながらも非常にユニークな感性でバイオリン製作や絵画などの分野でも才能を発揮し、なおかつ劇作家も同時に努めるという多面的な人物であった。彼は同じく弦楽器製作家であった父や叔父のデザインを踏襲しながら、おおよそ50台もの楽器を製作した。

彼は第一回のCremona Biennial Competitionにて銀メダルを獲得している。

【スタッフの試奏レビュー】

名工が創り上げた珠玉のチェロ。しっかりと練りこまれた艶やかな美しい音色と、芯のあるダイナミックな深みのあるエレガンスな響きがお互いの領域を犯すことなく見事なバランスで両立している。音の立ち上がりに迷いがなく、弓を離した後（弾き切った後）の余韻も申し分のない甘さを持っている。

力強く気持ちを込めた音は稲妻のような激しさを持ち、繊細な表現では湖の底から幽かに揺らめく儚さを表現する。歴史を併せ持った流石の一挺。（担当；中島）

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